応援メッセージ

過去に絵本出版賞に応募した方々、本賞をサポートしてくださる方々に、これから応募する人へのメッセージをいただきました。
 

絵本作家 すみくらともこさん(第4回絵本出版賞 最優秀賞)

私にとって絵本を作る時間は、自分と世界がひとつになる、何物にも変えがたい楽しい時間です。この世界から集めてきた不思議や謎や色や形。そのひとつひとつを味わいながら、ひとりニヤニヤ宝箱に並べていく、そんなマニアの至福なるひとり遊びなのです。

この世界は驚きと発見に満ちています。「なんで葉っぱは緑色で私達は肌色なのか」「空の青に染まるのは、なんで海だけなのか。もしかしたらふたりは兄弟なのか」「もっともっと私の体が大きくなったら、誰が喜んで誰が困るんだろ」などなど、それらを繋ぎ合わせたり、あるいは切ったり貼ったりしながら絵本に形作る作業は、これをやるために生まれてきたのかと思わせてくれるほどです。

私は長らく、こういった感覚は普通ではなく、おかしいものだと劣等感を感じていました。「おかしい」とは「可笑しい」ではなく、つまり「ちょっとあの人変よね」と言われるほうの「おかしい」です。多くの人は葉っぱと自分の肌を見比べないし、空が青いのは晴れているからで、空と海が兄弟? はっ何のこと? 意味わからん。となるわけです。そう言われると「葉肌異色謎」も「空海兄弟説」も引っ込めざるを得なくなり、私の宝箱はどんどん膨らんでいきました。

でもパンパンになっていく宝箱を見ていると、人はやっぱりどうしても、誰かに見せたくて見せたくて、ウズウズしてくるものです。私は幸いにも絵本と出会い、そこで、自分が集めてきた宝物を披露できる機会に恵まれました。驚いたことに絵本の世界では、それまで感じていた「自分はおかしいんじゃないか」という感覚がむしろ尊ばれました。それはとても不思議な体験で、自分だけの宝物が宝箱を飛び出し、喝采を浴びながら、もう一度世界の元の位置に戻ったような感覚でした。

皆さんも、もしかしたら「自分だけの宝箱」があるのではないですか? そろそろ誰かに見せたくて、ウズウズしてはいませんか? 宝箱がパンパンになって弾けてしまうその前に、ちょっとだけ、チラッとだけでも見せてください。皆さんが集めたその不思議な宝物を、同じマニアとして、私はぜひ見てみたいと、切に願っています。


絵本作家・イラストレーター のむらうこさん(第6回絵本出版賞 特別審査員賞)

「いつか絵本や小説を書く人になれたら」幼い頃から、そんな淡く遠い憧れのようなものを抱いていました。その想いは長い間ずっと「いつか」のままでしたが、消えることはなく、30歳を過ぎた頃から絵本コンクールへの応募を始めました。

それまで全く違う分野で過ごしていたこともあり、初めての応募は右も左も分からず、応募要項を何度も読み返しながらの試行錯誤でした。自分の中に眠る物語のカケラを拾い出し、息を吹き込み膨らませ、絵を何枚も何枚も描いて…届いた落選通知に「やっぱり」と脱力。それでも、実際に作品として仕上げてみた過程には幾つもの気づきと学びがあり、それを活かしてまた次の作品を描きたい、と思ったのです。そして何より、自分は制作が好きなのだと実感しました。

2作目、3作目、と制作を重ねるたび、文も絵もアイディアも深まり広がる自覚があり、小さな手応えがまた次へのモチベーションに繋がりました。いま現在もその延長線上にいます。

ただ以前と異なるのは、現在は絵本を楽しんでくださる方、書店員の方、編集者の方など多くの心強い支えがモチベーションに新たに加わったことです。ひとりきりで踏み出した第一歩でしたが、ふと振り返れば何となく道らしいものが出来ていたような感覚がします。

すべては一歩を踏み出すことから始まります。向いているかどうか、本当に好きなのかどうか、実際にやってみなければ分かりません。伝えたい、表現したいカケラがあるならば、ぜひ息を吹き込んで形にしてみてください。歩き出してみましょう!

きらめく作品に出逢えることを楽しみにしています。


絵本作家 ワダアスカさん(第6回絵本出版賞 優秀賞)

コンテストの賞をご縁に絵本の世界の入り口に踏み入ると、錚々たる人気作家さんの素晴らしい作品や、その層の厚みと大きさに気圧されて、こんな世界に本格的に入り込むことができるのかと怖気付きそうになります。

でもそういう不安を抜き去って考えてみると、お話を考えたり絵を描いて自分のキャラクターを作ったりするのが楽しくて、作品が本として完成したのが嬉しいという気持ちが残りました。

私なんか、とか自分より才能ある人はいっぱいいる、とか決心を鈍らす要素はたくさんあると思いますが、最後は「でもこれが好き」という気持ちが全てだなと絵本の出版に関わって学びました。

応募を考えているみなさんも自分の好きを信じてどんどんチャレンジしていってください。


絵本作家 葉祥明さん

絵本の表現と可能性は無限です。
エンターテインメントとしても、知育や情操教育としても、また社会での役割も大です。
小さな絵本の中に文学と絵画、そして哲学さえも表現可能なのです。
そんな私達の大切な宝物を、本の形を超えて、より多くの人々に広げて活用できる新しいメディアが生まれたようです。
絵本の原作者として。それを大いに歓迎します。
人類の文明の次の発展に寄与できることを願って…。


精神科医 樺沢紫苑さん

「日本人の読書量をアップさせたい!」という想いを込めて、私は『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)を執筆しました。

本を読むか、読まないかの習慣は、子供の頃の読書量に大きく影響されます。本好きになるためには、子供の頃に「よい本」と出会う体験が不可欠です。

子供の「本」との出会いは、ほとんどの場合「絵本」だと思います。つまり、「よい絵本」が世の中にたくさん出ることは、多くの本好きの子供たちを生み出し、結果として日本人の読書量アップ、そして日本人の底力のアップにつながると考えられます。ということで、絵本の出版チャンスを広げるこの試みは、素晴らしい試みだと思います。


絵本作家・イラストレーター ひだのかな代さん

小さな頃から、絵を描くのが好きでした。そして同じくらい動物が好きだった私は、度々スケッチブックを持って近所の動物園に行き、毛並みの美しさや、眼光の鋭さなどを、ワクワクしながら描いていたものです。

でも、大人になった私は「絵を仕事にすることなど出来っこない。夢の又夢」と諦め、長い間、全く違う仕事をしていました。

40代も半ばに差し掛かった頃、そんな私の生活を大きく変える出来事がありました。それは趣味で描き続けていた絵本を、あるコンテストに出して大賞をいただいたこと。その作品がデビュー作となり、今私は絵本作家の道を歩いています。

自分の作品が、知らない誰かの手に渡り、知らない誰かを笑顔にしたり勇気付けたり。絵本作家って幸せな職業ですよ。

まずは、挑戦してみて下さい。その先には、きっと新しい自分が待っているはずです。ステキな作品に出会えることを楽しみにしています。


絵本作家 ナカオマサトシさん

絵本づくりには、ルールも方法論もありません。絵本が好き! 絵本を作りたい! その気持ちがあれば、誰にでも作ることが出来ると思います。でも、作っているうちに、うまくいかないことがあるかもしれません。わたしも、壁にぶつかったときは、絵本が好き! という気持ちを思い出すようにしています。

また、絵本には無限の可能性が秘められていると思っています。だって、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子どももみんなで一緒に楽しめる魔法の読み物なのですから。

そんな素敵な出発地点「絵本出版賞」が、新しく誕生したと伺い、今から楽しみにしています。


ブックハウスカフェ店主 今本義子さん

絵本出版賞のお話を城村典子さんから伺ってワクワクしています。ブックハウスカフェは絵本を愛するお客様に支えられておりますが、「いつか自分でも絵本を書いてみたいです。私の夢です!」とおっしゃる方が意外に多いのです。

「どうやったら絵本を出版できますか?」と質問されることもあります。そんな時は「出版社や企業が主催する絵本のコンクールに応募されてはどうでしょう」とアドバイスいたします。絵本に限らず本を出版するのは大変なことですが、挑戦できる環境があるのは素晴らしいことだと思います。

この絵本出版賞は、経験豊富な城村典子さんがナビゲーターなのですから、心強いですね。文を書き、絵も描いて「自分の絵本を創り出す」という作業は素晴らしい経験になるでしょう。

皆さまの隠れた才能が花開きますように! 機会があれば私も応募作品を拝見したいです。皆さま、頑張って下さい!


精神科医 藤井英雄さん

子供たちが2~3歳のころから、寝る前に布団の中で絵本を読み聞かせるのが習慣でした。休みの日には親子で図書館に行き、絵本を借りるのがとても楽しみでした。やがて子供たちは本好きになって絵本から卒業し、自分で本を選ぶようになりました。

最近は本を読まない人が増えているそうです。子供の情操教育、親子の絆、さらに本を読み、自分で考える力をつけるためにも絵本出版.comさんの活躍に期待します。


フリーアナウンサー・スピーチコンサルタント 倉島麻帆さん

私は月2回ほど、小学校1年生~4年生の学童保育で、「絵本の読み聞かせ&発声法」の授業を行っています。その中で、子どもたちが目を輝かせて聴く絵本、道徳やためになる絵本、たくさんの絵本を読んできました。

読み聞かせや音読は、脳の働きを良くし、記憶力や成績アップにつながります。読み聞かせを続けていくうちに、子どもたちが積極的にハキハキと発表するようになっていく様子を見て、絵本が、子どもに大きな影響を与えていると感じます。

絵本出版賞を通して、更に素晴らしい絵本と出会えることを楽しみにしております。


人材育成コンサルタント ローズウェブ代表 保科奈美さん

息子が幼い頃ベットで毎晩「絵本を読んで」と言って大好きな絵本を繰り返し読んでいました。最近では、絵本の読み聞かせをする機会に多く恵まれています。

絵本は人の心を育てます。子供も大人も絵本で心が洗われます。心優しい人になるように世界が平和になるように。そんな絵本にたくさん出会いたいです。

もっと、絵本作家が誕生するようになって、もっと多く読み聞かせが広がったら、世界中を幸せにできるかもしれませんね。