2023/03/09
赤ちゃんに対する、絵本の読み聞かせ。
言葉も内容も理解できていないのに、やる理由はあるの? と思っている方もいるかもしれません。
しかし絵本の読み聞かせにはさまざまなメリット・効果があります。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんに対しては、ぜひ擬音や繰り返しなどが多用されている絵本を選ぶのがおすすめです。
また色使いがはっきりしていて、シンプルなものが好まれる傾向にあります。
ぜひ幼児期から読み聞かせを始めて、お子さんの好奇心や語彙力などを育んであげてください。
絵本出版賞では、「赤ちゃん・学べる絵本部門」を新設しました。
赤ちゃんを対象にした絵本や、物事を学べる学習絵本を募集しています。
興味のある方は、ぜひ『「赤ちゃん・学べる絵本部門」について』のページをご覧ください。
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをすることで得られる5つの効果をお伝えします。
我が子を感受性豊かに育てたいと願う親御さんもいるでしょう。
感受性の強い人は、喜怒哀楽の表現に優れ、他人の気持ちを理解しやすい傾向にあります。
例えば、映画を観ながら涙したり、新しいことにワクワクしたり。
子どもたちの心の発達を願うのであれば、絵本の読み聞かせがおすすめです。
耳から入った情報は、大脳辺縁系(人間の情動を司る器官)を活発にします。
そのため、読み聞かせは子どもたちの豊かな情緒を育むのに有効といわれています。
感受性の強い子どもは、人の気持ちを汲んだり、相手に寄り添ったりすることが得意です。
それゆえ、暴力的な衝動などを抑えやすい傾向にあります。
感受性を育むためにも、親御さんも共に楽しみながら、感情豊かに読み聞かせしてあげるといいでしょう。
親子のスキンシップにも絵本の読み聞かせは有効です。
スキンシップ? と思われる方もいるかもしれませんが、お子さんを膝の上に乗せて、絵本の読み聞かせをするだけで、子どもは肌の温もりや声の優しさなどを感じています。
小さな子どもは、肌と肌が触れ合う距離感でいることで、親の大きな愛情を受け取ることができるのです。
幼少期に十分なスキンシップを得られた子どもは情緒が安定し、自立しやすくなるといわれています。
逆に、親子の触れ合いが少ない子どもは、親離れしづらく、ストレス耐性が弱い傾向にあります。
そのため、読み聞かせを通じて、ぜひ親子間でのスキンシップを楽しんでください。
絵本の読み聞かせは、子どもの集中力アップにも貢献します。
小さな子どもが長時間、ひとつのことに集中できないのは、当たり前。
しかし、親子で一緒に1冊の本を読むことで、ほかのことにとらわれることなく、物事に取り組む姿勢を育めます。
最初はページ数の少ないものからはじめ、徐々に長い物語やストーリー性のある作品へと変化させていくのがおすすめです。
読み物のレベルアップを通じて、子どもたちの集中力も高まっていくでしょう。
私たちが社会生活を営むうえで、欠かせない想像力。
「想像力のある子どもに育ってほしい」と願う親御さんも多いと思います。
絵本の世界には、子どもたちの想像力を鍛える材料がたくさん含まれています。
例えば、登場人物の気持ちを考えてみたり、絵本のなかの情景を思い浮かべてみたり。
読み聞かせを通じて、「どうなるのだろう」「こうなったらいいな」などと考えることで、想像力が育まれるでしょう。
よりお子さんの想像力を向上させるためにも、「○○ちゃんだったらどうする?」「このあと、どうなると思う?」など、絵本を通じて、質問などするのもいいと思います。
絵本を通じて、ボキャブラリーが増えたというお子さんも大勢います。
日常会話で使用する生活語と、絵本のなかで使われる言葉は異なります。
そのため、絵本をたくさん読む子どものほうが、ボキャブラリーが豊富になりやすいです。
絵本の世界で繰り広げられる出来事と実体験をつなげてあげれば、子どもはより内容を深く理解し、状況説明のための言葉を獲得できます。
例えば、絵本のなかでクマさんにイジワルされたウサギさんが泣いていたとします。
同じようなことが現実世界でも起きていたとして、「あのときの○○ちゃんの気持ちはどうだったかな?」などと聞いてみると、子どもは、絵本内の言葉を使って、より自らの感情や当時の状況を詳しく説明できるようになるでしょう。
また幼児期から読み聞かせに慣れ親しんでいると、学童期に入ったとき、進んで読書をはじめる傾向にあります。
読書は語彙力を伸ばすのに、非常に有用なツールです。
将来的な語彙力アップも見込んだうえで、早い段階から読み聞かせをすることをおすすめします。
読み聞かせが与える、赤ちゃんへの効果についてお伝えしました。
絵本は感受性や想像力、語彙力を伸ばしてくれるだけでなく、親子のスキンシップにも役立ちます。
絵本の読み聞かせは、両親から赤ちゃんへの贈り物といっても間違いではありません。
読み聞かせを通じて、赤ちゃんたちは、たくさんのギフトを受け取っているのです。
「生まれたばかりの赤ちゃんに聞かせても……」なんて思わず、ぜひ赤ちゃんに対しても読み聞かせをしてあげてください。
五感を通して、赤ちゃんは両親の愛情や言葉のリズム、新しい発見などを感じています。
絵本出版賞では、赤ちゃんや幼児教育用の絵本の応募を強化しています。
新設の「赤ちゃん・学べる絵本部門」では、0~3歳ぐらいの赤ちゃんでも楽しめる作品を募集中!!
また年齢にかかわらず、世の中の特定の知識・原理・原則などを学べる学習絵本も受け付けております。
あなたの絵本作品が、多くの赤ちゃんたちの発達に役立つかもしれません。
ぜひ良いアイデアがある方は、応募してみてください!
新たな作品に出合えることを楽しみにしております。