【えほんのがっこう奮闘記】ゆのき、好きより嫌いの巻き

創作のヒント

2022/11/23

こんにちは。服装がパターン化してしまう、ゆのきです。

先日、ボーダーのタートルネックを買いました。すごく気に入っているのですが、実はそのお店で去年も2着柄違いのタートルネックを買っています。この季節になるとどうも無意識に首を温めようとしてしまい、気づけばクローゼットの中の7割がタートルネックになっていました。そろそろ誰かに止めて欲しいです。笑

そんなことより、11月も絵本教室に参加してきました。

絵本作家を目指す人たちが集う「えほんのがっこう」。
毎月第3水曜日の19:00から約2時間オンラインで行われている講座です。

今回の講義のテーマは”フィードバック”。
作品に対して普段と異なった見方を学ぶことができました。

自分を外から見てみる

編集者から作品の効果的なフィードバックをもらうにはどうしたらいいでしょうか。

そのためには、自分がフィードバックできる人になることが大事なんです。

出版する過程の中で、編集者の方と「ああでもないこうでもない」と話し合いながら作品をつくっていきます。

しかし、そこで何を表現しようとしているか、何を誰に伝えたいのかを自分の言葉で伝える力がなければ、相手はレスポンスを返すことができません。

自分のアウトプットがあってこそ、編集者のフィードバックをもらうことができるんです。

すでに自分の中で作品が出来上がっていても、なんでこの順番なのか、どうしてこの時代なのか等、「なんで?」を編集者から問われたときに、上手く説明出来ない作家さんが多くいます。

これは、初めて出版する作家さんに関わらず、何冊も出版している作家さんにも起こることだそう。

私たちが自分の姿を鏡や動画、写真を見なければ見ることができないのと同じで、作品の意図や狙いがちゃんと伝わるのか、自分を外から見て判断することが必要なのだそうです。

アウトプットの練習

では、自分の作品を外から見て、考えをアウトプットするにはどうすればいいのでしょうか。

えほんのがっこうでは、過去の講義をアーカイブで視聴することができます。

このアーカイブを使用して、生徒さんや自分の作品を自分なりに講評してみるのも、フィードバックやアウトプットの練習になると先生は仰っていました。

読者としてただ読むのではなく、推察することが大事。これは今までの講義で何度か行った、”絵本を読みとく”に繋がるお話だと感じました。

ちなみに私は、生徒さんの作品で面白いなと感じた時は、本人に感想を送るようにしています。

以前、自分が作品発表した際に、チャットで連絡をもらい、嬉しかったのをきっかけに積極的に送るようになりました。これも練習のひとつになるのではと思っています。

その他にも映画やドラマを見てレビューを書いてみたり、友人に自分の作品の意図を伝えながら見せてみたり、記事やnoteを書いたりして、日頃からアウトプットを意識するようにしています。

自分に合ったやり方で日常生活に落とし込んでみることが、言葉で伝える力を伸ばす近道になるかも知れません。

今後の講義では、生徒自身が作品のフィードバックを実践することもあるようで、少し緊張しますが、とても楽しみです。

自分にとっても他の生徒さんにとっても役に立つフィードバックができるよう、練習を増やしておこうと思います。笑

人生楽より苦が多い

今回のワークショップのテーマは「お正月は嫌い」「てんてん転校生」「おじいちゃんのオーブンレンジ」「人生楽ありゃ苦もあるさ」の4つ。

この中からひとつ選び、制限時間内に作品をつくるというものでしたが、作品の意図や狙いを意識しながらつくる必要があったためか、普段のワークショップよりもさらに、細かな設定を多く入れている生徒さんが多くいました。

「おじいちゃんのオーブンレンジ」というワードが面白いからか、このテーマを使用する生徒さんが多く、オーブンレンジ自体をおじいちゃんにしたり、おじいちゃんの思い入れのあるものがオーブンレンジだったり、中にはおじいちゃんが入れ歯をオーブンレンジに入れてしまうという斬新なストーリーを発表している生徒さんもいました!

全体的に、普段よりもコメディ要素が強い作品が多く、とても面白かったです!

私は「お正月は嫌い」をテーマに、お正月がなぜ嫌いなのかを述べていき、最後はお年玉を親に使われてしまい「人生楽より苦が多い」というオチの作品を作りました。

発表中に先生や生徒さんが笑ってくれて、反応を直に感じられる喜びを感じました。

「お正月があまり好きじゃない」のは私の本音なのですが、この嫌いなものをテーマにすることが面白い作品をつくるきっかけになるんだと気づかせてくれる経験にもなりました。

6月のえほんのがっこうでは、自分の世界観と方向性を明確にすること、そして、今回は創作活動におけるテーマをつくることができ、回を追うごとに少しずつ自分が成長しているのを実感します。

また、今回の講義には体験入学の方も何名かいらっしゃったのですが、その方々も作品を発表していて、初めて入った方も発表しやすい環境だと改めて感じました!

心の中でのフィードバック

授業の最後に3名の方が作品講評を受けていました。

ワークショップに比べると、講評は少し厳しめな意見も出てきますが、生徒さんたちはその講評を受けて、さらに作品を高めていこうとしていて、作品や出版に対する強い意志を感じました。

講評では、新しく作品をつくって発表している方だけでなく、過去のワークショップで創作した作品をブラッシュアップして講評を受ける方もいました。

私も、今回のワークショップから生まれた、お正月がテーマの作品は、今後ブラッシュアップしたいなと思っていたので、授業内で創作したものを授業内で出版できるような作品に高めていけるというのがすごく良いシステムだなと思いました。

今回の講義のテーマがフィードバックだったこともあり、私も生徒さんの作品の講評を心の中でして、メモを取っていました。

変なところで人見知りが出てしまい、全員に伝えることはできませんでしたが、心や頭で考えることも前半で述べた練習のひとつになるような気がします。

いかがでしたか?

興味のある方はぜひ一度「えほんのがっこう」に参加してみてください!
初回は無料で体験入学ができるそうですよ。

▼体験入学はこちらから
https://community.camp-fire.jp/projects/460379/activities/341933

次回もお楽しみに!

ゆのき うりこ / ライター

兵庫県出身。大学を卒業後、「書く」ことを仕事にしたいと思い、24歳でライター活動を始める。趣味は韓国語の勉強・音楽・お笑い・映画・絵を描くことで、オリジナル絵本の作成も行っている。Instagram