2022/09/07
えほんのがっこうってどんなところ……?
「絵本作家になりたい!」という人たちのために、始まったえほんのがっこう。
開校から1年以上がたち、コミュニティー自身も、そして参加者の皆さまも大きくレベルアップしてきました!
そんなえほんのがっこうについて、事務局のゆかさんにインタビュー。
えほんのがっこうの内容やメリット、参加者の皆さまの感想などについて、うかがいました。
ぜひ参加を検討している方は、ご覧ください!!
――えほんのがっこうとは、どんなところか。簡単に教えていただけますか?
えほんのがっこうは、絵本作家になりたい! という人たちが集まるコミュニティー。
メインの活動は、毎月第3水曜日の19:00~21:00に行われるセミナーやワークショップです。
そのなかで、絵本制作の仕方や、絵本作家として活動し続ける方法などを学べます。
――どのような方が参加されていますか?
年齢層は幅広く、20~70代の方がいらっしゃいます。
「絵本作家になりたい!」という強い思いを持っている方が多いですが、そのなかでも、出版経験のある方から、ストーリー専門で絵は描かないという方、絵本を作るのは初めてという方、絵本をこれから作るという方からさまざまです。
絵本出版賞をきっかけに、コミュニティーの存在を知ったという方も大勢います。
――コミュニティーのなかでは、どのようなことをするのでしょうか?
絵本作家として活動されている方の話を聴いたり、参加者の作品を講評したり、アイデア力を高めるための発想法のワークショップを行ったりしています。
――どのような絵本作家さんの話を聴くことができますか?
2022年8月は、『ぼくのひよこ』で出版された、ほしのほしこさんにお話しいただきました。
ほしのさんは「命」をテーマに作品を描かれたのですが、そのきっかけや、制作過程での出来事、出版後にどのようにして作品を広めているかなどの話をうかがいました。
2022年6月に開催された出版社見学ツアーの様子
――絵本作家さんの話だけでなく、絵本の編集者さんから講評をもらえるのも、えほんのがっこうの魅力ですよね。
そうですね。毎回、希望者5名程度の方が講評を受けています。講評は強制ではなく、希望するタイミングで受けられるので、気軽に参加することができます。
必ずしも完成品を出す必要はなく、ラフだけの方もいますし、ストーリーのみ提出する方、前回指摘された箇所だけを直したバージョンアップ版を見てもらう方など、色々な方がいます。
“講評”といっても、編集者に色々言われるだけでなく、作家さんが「こういう意図があって、〇〇という表現をした」などと主張することも大事です。
絵本制作にあたって、確かに、編集者は重要なパートナーですが、決して編集者の意見ばかりが優先されるわけではありません。
お互いに、思ったこと・感じたことを素直に言い合い、納得した形で作品に反映させていく。
そのやりとりが、クリエイティブの質を上げていくと、えほんのがっこうでは考えています。
――参加者の皆さまがよく受けるアドバイスなどありますか?
絵と文字のバランスを指摘されることは多いですね。
とくに最初のころは、文字で説明しすぎる傾向にあるので、文章を最小限にするように、というアドバイスはよく耳にします。
――ワークショップではどのようなことをするのですか?
例えば、お題に対して、5~10分ほどで絵本を描くなど、主に発想力を高めるためのワークショップを行っています。
画材の使い方や構成など、絵の技術力を高めるためのワークショップを開催する絵本コミュニティーは多いですが、えほんのがっこうでは、それよりも発想力やアイデア力の向上を重視しています。
というのも、面白い絵本の根源には、新たな“発想”や“アイデア”があると考えているからです。
もちろん、絵や文章の上手さも重要ですが、それだけだと、すでに出版されている絵本と違いがありません。
作家にとって大事なのは、世界観。
その人ならではの世界観があり、そこに共感したからこそ、出版社は「この人をデビューさせたい」と思います。
そのため、えほんのがっこうでは、新人作家として絵本出版を目指すのであれば、まずは自分の世界観を持ちましょう、とお伝えしています。
ワークショップで生徒さんがつくった絵本
――最後に、えほんのがっこうへの参加を検討している皆さまへメッセージをお願いします。
絵本作家になるには、新たな発想やアイデアが重要です。
しかし一人では、なかなか上手くいかなかったり、煮詰まってしまったりすることもあると思います。
そんなときは、ぜひえほんのがっこうを活用してください。
えほんのがっこうに参加したことで
「自分ひとりだと、発想に限界があったが、みんなの話を聴くなかで、新たな突破口を見つけられた」、
「ほかのメンバーが実力を上げている姿が刺激になった」などの感想を口にする人が大勢います。
またグループワークなどを通じて、絵本仲間ができ、SNSなどでコミュニケーションをとるようになった、という意見もよくうかがいます。
絵本はつくるだけでなく、出版したあと、売り広めることも重要です。
その際も、一緒に活動してくれる仲間がいたほうが心強いと思いませんか?
一人でできることもあると思いますが、
えほんのがっこうでは、皆さん一人ひとりが持つ個性を伸ばし、それぞれの才能の原石を磨くお手伝いをしたいと思います。
えほんのがっこうの詳細はこちらから
〈 おしらせ 〉
「絵本作家になりたいと思っているけれど、何から始めていいかわからない。」
「コンテストや賞に応募するけれど、なかなかきっかけがつかめない。」
そんな方にピッタリのオンラインセミナーを2つご用意しました。
第1回 「絵本を作るまでの道」9月17日(土)10時〜12時 申込み
第2回 「絵本を出版するまでの道」10月1日(土)10時〜12時 申込み
オンラインなので世界中どこからでも参加できます。
ぜひこの機会にご参加ください!
えほんのがっこう事務局 ゆかさんのプロフィール
2021年8月えほんのがっこう立ち上げより運営メンバーとして関わる。長新太さんの「キャベツくん」シリーズのような、シュールでクスッと笑える絵本が大好物。毎月のえほんのがっこうでは、皆さんそれぞれの個性が光るワークショップの発表が一番の楽しみ。