2018/12/18
今、第1回絵本出版賞にご応募いただいた作家さんたちとミーティングをしています。
こんなに作家の方の生の声を聞けるのは、大変嬉しい。
絵本出版賞を創設した意義を実感する日々です。
打ち合わせを通じて、色々な才能が眠っていることを痛感しています。
受賞者の中には、趣味として絵本を描いていた方、日本児童文学者協会に所属している方、作家の弟子として活動していた方などさまざまな経歴の方がいます。
しかし皆さん口をそろえて言うのは「絵本作家になるのは難しい」ということです。
絵本は書籍の中でも特に新人の創出が難しいジャンルです。
ビジネス書一般書を見てみますと、実際にヒット作となるのは2割程度ですが、
なかでも、絵本は、買うのは、子どもではなく、お母さん。
お母さん方が、自分が幼少期に好きだった絵本を子どもに買うので、
『100万回生きたねこ』(佐野洋子/講談社の創作絵本)や
『いないいないばあ』(松谷みよ子/童心社)など
超ロングセラーがさらに多く売れる傾向にあります。
そのため、絵本はほかのジャンルよりもさらに新人作家が出にくいのです。
多くの絵本作家志望者たちは、他のジャンルの作家よりさらに
「絵本作家になるために、何から手をつけたらいいかすれ分からない」という状況に陥っているように感じます。
持ち込みしても、賞に応募をするにしても、
何を基準に受賞するのか、何を頑張れば、編集者は会ってくれるのかと悩んでいます。
絵本作家になる道は遠く険しい。
そう感じている絵本作家志望者が非常に多いでしょう。
絵本出版.comでは、そのような方々が絵本作家になるために、まず取り組んでもらいたいことの一つとして“ファンづくり”を挙げています。
「まだ作家にもなっていないのに、ファンづくりってどういうこと?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし狭く険しい絵本作家になる道のりの中で、最も簡単にゴールにたどり着ける方法が“ファンづくり”だと私は思っています。
例えば、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどのSNSを活用して情報発信しましょう。
現代は出版社を通さなくても、読者とコミュニケーションの取れる時代です。
それなので、ぜひとも活用してください。
なぜSNSでの情報発信が重要なのか。
その理由の一つが、著者が発信力を持っていないと、出版社の言いなりになってしまいやすいからです。
受賞後、あなたが「こういう作品をつくりたい」と言っても、それが出版社や編集者の意向に沿わなければ却下される可能性も否定できません。
しかし、同じ意見でも、あなた自身にすでに大勢のファンがいて、その人たちもあなたの意見に同意していたらどうでしょうか。
出版社や編集者もあなたの意見を受け入れやすくなるはずです。
どうしても“出版”というと、特に新人作家は、自分の意見を言えずモヤモヤした気持ちを抱いたり、逆に思いの丈を主張しすぎて編集者と戦ってしまったり……。
そういったことになりやすいです。
でも、別に編集者や出版社は著者と対立したいわけではありません。
皆、望んでいることは、世の中に受け入れられる本を作ること。
そのための考え方が違うだけなのです。
それなので、まだ絵本作家として活動していなくても、まずはブログやSNSなどを使って情報発信をしましょう。
最初は慣れないかもしれません。
でもその継続が、あなたのファンを作り、最終的にあなたの思いのこもった作品を作る土台となってくれるのです。
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