2018/11/15
10月8日(月)、第1回絵本出版賞授賞式が神保町のブックハウスカフェにて開催されました。
当日はスタッフ含め30名以上の方々にご参加いただき会場は大変盛り上がりました!
この記事では、絵本出版賞の主宰である城村典子からのメッセージを皆様にぜひお伝えしたく掲載させていただきます。
主宰者の言葉
皆さん、本日は3連休にも関わらず、遠方から、またはご家族やご友人と一緒になど、わざわざお越しくださり誠にありがとうございます。並びに、この素敵な会場を貸してくださったブックハウスカフェ様に厚くお礼を申し上げます。
受賞なさった皆様、本当におめでとうございます。
また第1回目でありながらも170もの作品が寄せられたことに深く感謝を述べたいと思います。私たちも一つ一つ魂のこめられた作品を拝見し、皆様方のご応募に支えられていることを改めて感じております。
私が出版業界に初めて足を踏み入れたのは約30年前になります。最初に仕事をしたのは、講談社の美術書を制作する会社でした。著名のアーティストなど約4万円もする高価格帯の書籍を制作しており、それでも当時の上司がまだ新人の私に向かって「昔の出版業界は本当にすごかったんだよ」と以前の羽振りの良さを語ってくれたのが印象に残っています。
それから時は流れ、勤めていた美術書の部署もなくなり、価格帯に限らず書籍はなかなか売れない時代になってしまいました。本屋も出版社も生き残りを賭けて戦わざるを得ない状況です。
しかし、そのような時代に直面しているにも関わらず、なかなか変わりきれないのが出版業界の実態でもあります。
SNSやインターネットが普及するなか、私たちはどうすればいいのか。
その一つが、出版社にリードされるのではなく、著者自身が主体的に本を制作する方法だと私は考えています。
もっと著者が出版社に縛られることなく自分自身の表現を自由にできた方がいいのではないか。著者自身がもっと自らファンを獲得して羽ばたいていったらどうなのか。
事実、プロの作家でも自ら電子書籍を発行するなどして、そのような動きをしている人たちは少なからず存在します。しかし「どうすれば出版社に依存することなく著者活動ができるのか」、分からないまま出版社の言うとおり書籍を制作し、時には後悔してしまう著者の方々を見て、少しでも有益な情報を伝えるべく、私は出版エージェントとして日々情報発信を行っています。
その中でも、特に昔ながらのビジネスモデルで出版されているのが絵本です。
少しでも現代風のビジネスモデルに則って、一冊でも多くの絵本をこの世に広めていきたい。その思いや、数々の出会いなどがあり、絵本出版賞を主宰することを決めました。
ぜひ今回受賞された方々は、受賞をきっかけに、作家として活動し、自らの表現の幅を広げ、ファンの方々とつながってほしい。これは私たちの願いでもあります。
その活動の一助を担えたら、幸いです。
まだ1回目ということもあり、至らない点も多々あるとは思いますが、何卒温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
ぜひ皆様と一緒に新しい絵本の世界を作っていけたらと思っています。
絵本出版.com主宰・城村典子
なかなか本が売れない時代の中、現代に沿った新しい本を応募者の皆様と一緒にどんどん生み出していこう。
そんな想いを胸に、絵本出版賞は始まりました。
絵本の世界に新しい風を吹かせたい! その想いのもとに、日々活動しています。
そんな絵本出版賞の第2回の応募がスタート! 締め切りは11月30日(金)です。
「絵本を出版したい!」「絵本作家デビューを果たしたい!」という方は、ぜひこのチャンスを逃さずに、応募を試みてください。あなたの絵本作家としての才能が花開くかもしれません。まだ見ぬ新たな作品に出会えることを審査員一同、心より楽しみにしております!
第2回絵本出版賞への応募はこちらから
また絵本出版.comでは「絵本を作ってみたいけれども、作り方や描き方が分からない」「本当にこんな作り方でいいの?」「現役の編集者や作家に直接アドバイスを受けたい!」という方々のために絵本実践ワークショップを定期的に開催しています。
ワークショップでは、絵本制作の基礎から作品を出版化する方法まで、一連の流れやアドバイスを紹介。参加すれば、ご自身の作品が絵本として出版されるイメージが浮かぶはずです。絵本出版.com主宰の城村典子が講師として登壇するほか、毎回現役の絵本作家や絵本編集者も登場。プロの視点からのアドバイスを受けられます。
開催情報は、メルマガや絵本出版Blogにてお知らせいたします。
興味のある方は、ぜひこちらもお気軽にご参加ください。お待ちしております!
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