現役保育士が絵本を出版。『びっくりのび!!』作者のあおきみおさんからメッセージ

受賞者のその後

2022/09/27

 

第9回絵本出版賞の授賞式では、絵本出版賞で入賞し、書籍を出版した先輩作家さんたちが登場し、受賞者にメッセージを伝えました。

絵本出版賞で受賞後、どのようにして作品は出版されるのか?

知りたい方は、ぜひご覧ください。

 

ファンに贈った手描きの色紙

 

 

《 第7回絵本出版賞 絵本部門・優秀賞を受賞 》
『びっくりのび!!』作者 あおきみおさんからメッセージ

 

わたしは第7回絵本出版賞 絵本部門で優秀賞を受賞し、今年2022年5月に絵本『びっくりのび!!』を出版しました。

普段は保育士として働いていて、子どもたちと過ごす中で思いついた絵本です。

 

価格 1540円(税込)
A5判 40ページ 上製 オールカラー 
2022年5月16日 ISBN978-4434301780

 

受賞の結果通知をいただいたときは、本当に嬉しかったですし、ぜひ絵本として形にしたいと思いました。

と同時に、ちゃんと形にできるのかなという不安がありました。

応募のために作品を仕上げるときも、もちろん子どもたちのことを思いながら描いてはいたのですが、絵本を描くのが初めてだったので、ルールや絵本の仕組みを知らなかったんです。

でも、保育士をしていることもあって、子どもが集まる本棚にこれがあって、子どもの手に選ばれる1冊になってほしい。その思いがあったので、賞をもらったこの時点をスタートに、ここから頑張りたいと思いました。

 

 

それから出版社と話して、担当編集者さんについてもらって、「わからないことばかりなので助けてください」とお願いして、色々サポートしていただきました。

絵本の仕組みや出版まで・出版後のスケジュールを教えてもらったり、ページごとにイラストや言葉の言い回しも一緒に考えてもらいました。

色々な視点でアドバイスをもらうことができたので、自分だけでつくるよりも良い視点でつくれたと思っています。

 

 

絵本をつくっていると出版がゴールのように感じてしまいますが、本当は出版してからがスタートです。

人に届いてから後悔しても、もう直せないので、後悔がないようにたくさん向き合って何度も描き直して、大切な1冊を作ることができました。

本当によかったですし、本当に楽しかったです。

何もかもが初めての出来事で、働きながらの作業は大変なことも多かったです。

でもずっと夢だったから、実現できて幸せでした。

出版したあとは、本屋さんに置かれたり保育園に置かれたり、色々な方から絵本の感想をいただけたりして、自分のつくったものが実際に人に届いているのを見ると、出版って本当にすごいなと思います。

自分の中で終わるのではなく広がっていく。それがうれしいです。

賞をいただいて、ここからがスタートです。これからも頑張りたいと思います。

 

 

今回受賞した人も、みなさんさまざまな思いで応募したと思います。

保育士としても、思いを込めて作られた作品を子どもたちに読んであげたいと思っています。

ここから広げて、たくさんの子どもたちに絵本を届けていきたいです。

 

 

《 本について 》

『びっくりのび!!』
著者:あおきみお 価格:1540円(税込)

ぼくはびっくりの「び」!! ある日突然、僕の「てんてん」が無くなっちゃって、「ひ」になっちゃったんだ。ひらがなの「び」を主人公に、文字の形や擬音の面白さをカラフルなイラストとともに伝える絵本です。

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