2021/04/15
絵本コンテスト「絵本出版賞」の締切まで、あと1ケ月!(2021年5月20日締切)
「1ケ月あれば、1作描きあげられるかも」という方は、ぜひ作品を応募してください。
だれかに自分の作品を見てもらうのは最初の一歩。
やってみる価値はあると思います。
「今回の募集には間に合わないかな…」と思っている方にも、伝えたいことがあります。
それは、絵本出版賞には「絵本のストーリー部門」があり、「ストーリーだけ」でも応募できるということ。
絵を描かなければ応募できないというわけではないのです。
実際に、今までストーリー部門からもたくさんの絵本作家さんたちが輩出されています。
今回は、その事例を少しご紹介します。
つまさきもじもじ(作:あんのくるみ 絵:はやしともみ)
この絵本の主人公は、はずかしがりやのすーちゃん。
いつもこっそり自分のきもちをつまさきに書いていましたが…。
これは不思議な不思議な”つまさき”のお話です。
この物語の作者は、第3回絵本出版賞のストーリー部門で優秀賞を受賞したあんのくるみさん。
応募時点ではこのイラストはなく文字だけでしたが、
受賞後に「この物語に合うイラストを描ける作家さんは…」と心当たりを探した結果、素晴らしい方を見つけたのです。
それが、はやしともみさんという独自の世界観を持つアーティストでした。
つまさきに書いた文字が、不思議な生き物になって、すーちゃんの背中を押す。
はやしさんは、そんなだれも見たことがない世界を絵で表現することができる、類まれな作家さんでした。
こうして、ふたりのコラボレーションによって素敵な絵本が生まれたのです。
『つまさきもじもじ』は、海を越えて韓国でも出版されています。
今では、このふたり以外考えられない!という完璧な組み合わせだと思います。
大みそかに、じかんがじゃんけん大会(著者:北島多江子)
「じかんのおばけ」たちが、大みそかのカウントダウンにむけてなにやらもめています…。
ケンカのりゆうはなんとじかんのとりあいっこ!
おばけたちににんきな「1のじかん」になれたのはだれ…?
「じかん」をテーマにこんな想像力豊かな物語を生み出したのは、
第4回絵本出版賞のストーリー部門で最優秀賞を受賞した北島多江子さんです。
なんと北島さん、出版にあたって、イラストをだれかにお願いするのではなく、自分自身で描くことに決めました。
何度も何度も書き直して、パステルのやさしい風合いとおばけたちのゆかいなかたちや表情がたのしい、素敵な絵本に仕上げました。
北島さんは、高校生のときから絵本作家になるのが夢だったそうです。
念願の夢を自分の力で叶えて、本当にすごいと思います。
まだまだたくさん、紹介したい事例があるのですが、今日はこのへんで…。
自分のなかに物語があり、それを表現したい、だれかに見てもらいたいと思っている方は、ぜひ「絵本のストーリー部門」に応募してください。
ここからまた新しい絵本作家さんたちが生まれるのを、とても楽しみにしています。
《 本について 》
『つまさきもじもじ』
作:あんのくるみ 絵:はやしともみ
これは、ふしぎなつまさきのおはなしです
『大みそかに、じかんがじゃんけん大会?』
著者 北島多江子
じかんもおばけもやっぱり1ばんがすき!
《 絵本出版賞について 》
絵本は、いろいろな目に見えない大切なものをわたしたちに与えてくれる存在です。そんな絵本を描いていたら、ぜひ出版してみませんか?2021年5月20日締切で作品を募集中です。詳細はこちらをご覧ください。