【第6回絵本出版賞 絵本部門】審査員コメント

絵本出版賞審査結果

2021/03/02

第6回絵本出版賞の最終審査が行われました。
今回は、絵本部門の応募数がほか部門より多く、過去にない激戦が繰り広げられました!!
そのなか、見事に入賞を果たした作品について審査員コメントを紹介します。
(大賞、最優秀賞、審査員特別賞に関しましては 「 【第6回絵本出版賞 大賞&最優秀賞&審査員特別賞】審査員コメント」をご覧ください)
 

絵本作りの参考にぜひしてください!!

 

 

【優秀賞】
 

ちゃき「いえでもじゅうき」

・男の子の好きな重機がたくさん出てきて楽しい絵本。
・オリジナリティがあって楽しいです。もうひと工夫あれば大賞や最優秀賞を狙えたかも。
・「あったらいいな」という面白さがありました。まっくろになるシーンの意外性も良かったです!

 

つきくさ「おじちゃんラーメン」

・絵が上手で、特に宇宙人にもラーメンを教えるシーンが楽しかったです。
・テーマ、発想は面白いですが、もう一歩突き抜けられるともっと良かったかも。
・いい具合に奇想天外なストーリー! 絵も上手いです。

 

わたなべゆう「くまのマク」

・「いいなぁ!これ!」と感じました。テーマにオリジナリティがあります。
・絵は素敵ですが、結末が少しだけわかりにくかったです。
・絵が良いです。現実と非現実の表現が判然としないところがあるので、疑問がいろいろと残りました。音楽も丁寧で音色がとてもいいと感じました。

 

ハイハイミミ「メイと牧場の動物たち」

・動物たちがよく描けています。
・牧場の楽しさが良く伝わってきました! 絵もとてもいいです。
・牧場に行ったような気分になれる絵本。出かけられない昨今の状況下、家で楽しむのに適した本です。素敵な物語で、完成度も高かったです。

 

アダワスカ「もーもーたろう」

・バカバカしくて思わず笑ってしまう絵本。もう一工夫できると良い気がします。
・「おにたいじ」が寺の名前だったり、「お供」が「ひじ」だったり笑えるところがあって楽しかったです!
・「桃太郎」に対するオマージュ作品。主人公たちの絵に大変オリジナリティーがあり、素晴らしいと思いました。

 

【奨励賞】
 

たなかえりさ「オーライ、オーライ!」

・色々な「オーライ!」が出てきて楽しかったです。絵も上手です。
・絵が可愛いです。さらなる「オーライ!」が出てきて欲しいと思いました。
・イラストも物語も完成度が高く、そのまま出版できるくらいのクオリティーを感じました。

 

絵:たなかえりさ 作:さかねともこ「ほんまはな…」

・絵に迫力があります。
・大阪弁の絵本。明るくて面白かったです!
・くまさんのエピソードまでは本当に面白かったですが、あとの4つのエピソードはひねりが足らず「惜しい!」と感じました。絵は味があって可愛いです。

 

本田達也「しゃうと」

・絵に力強さを感じました。人間の愚かさとのバランスがもっと描けていると良いかも。
・切り絵の迫力がすごかったです! タイトルは再考したほうがいいと思いました。
・とても読み応えがありました。インパクトのある切り絵も素敵です。

 

きのみき「しろちゃんとふでぼー」

・絵は大胆で素敵です。ストーリーはもう一工夫あると良いと思います。
・捨てた筆が戻ってくる話で、とてもいいと感じました!
・温かみがある絵。内容も心が温まってきていいと思いました。

 

高橋俊英「ふたつのストーリー」

・主人公のちょっとした行動の違いが運命を変えていく面白い仕組み。新しさを感じます。
・絵がとてもキレイです。
・主人公の選択によって1つの出来事が変わっていく面白いストーリー。二度楽しめる展開と考えさせられる内容で楽しく読めました。しかし、ラフの段階でしたので完成した作品が読みたいです。

 

影山英宣「輝け!金メダル」

・絵がユニークで良いです。
・絵は面白かったですが、結末がよく分からなかったです。
・絵と話にオリジナルティーがあるものの、タイトルからは想像できないエンディング。著者が伝えたいテーマがよりストレートに届き、読者の心を打つようブラッシュアップしていきたいです。

 

ゆかわゆめ「らびととのはるになったね」

・とても可愛らしい絵本でした。
・小動物の可愛さと優しさに癒されます。
・絵は可愛いです。ストーリーにもうひと工夫加えたり、ひねりがあったほうがいいと思いました。

 

ひびき&もも「おれのおとうと」

・白黒のままでは寂しいですが、犬の語りが良いと思います。ウルッときました。
・オリジナリティを高めると、より素晴らしい絵本になりそうです。
・犬に対しての愛情があふれていてとても素敵です。絵本にしたいと思いました!

 

xixiaomiao「食夢」

・美しい絵本。大人になると消えてしまうバクが印象的でした。
・もう1つの応募作品よりこちらの方が夢の内容が分かりやすかったです。伝わりにくいところがあるので、その辺はブラッシュアップが必要だと感じます。
・絵が素晴らしいです。お話は子供でも読めるよう工夫すれば、より読者層が広がると思います。

 

うえだふきこ「おこってないよ」

・子どもは繰り返しの展開が好きですが、飽きがこないようにより工夫することができると思いました。
・怒った顔に注目したところが面白いです。子どもの素直な気持ちが伝わってきます。
・シンプルで、絵も可愛らしいです。良い本になると思います。

 

 


 

以上、絵本部門の審査員のコメントを紹介しました。
 

今回の絵本部門は他部門より応募総数も多く、レベルが高かったです。
通常なら、もっと上の賞を狙える作品が落選してしまうなど波乱の展開でした。

素晴らしい作品たちに出会え、審査員間の議論も激しく過熱しました!!

 今回、惜しくも入賞できなかった人でも、チャンスはあります!!
 

ぜひ上記の審査員コメントなどを参考に、新たな意欲作を応募していただければと思います。

 

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