【第5回絵本出版賞授賞式】 絵本ミニセミナー

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2020/08/27

第5回の絵本出版賞授賞式では、主催者であるスプリングインク株式会社の社長である城村典子氏による絵本作家になるためのミニセミナーが行われました。
「受賞おめでとうございます! あなたの作品が出版されます!」と言われても
「突然、出版できると言われても、気持ちが追い付かない……」「本当に自分なんかが出版しても大丈夫??」などと不安に駆られる方も少なくないでしょう。

そんな受賞者の皆さまのために、現在の出版・絵本業界の状況や、絵本作家として作品を出版し続ける方法など、これから出版するにあたって最低限知っておいたほうがいい基礎知識を教えてくれます。
今回はその内容をほんの少しだけご紹介しますので、興味のある方はぜひご一読ください!


≪スプリングインク株式会社 城村典子 代表取締役よりごあいさつ≫

このたびは、皆さま受賞、誠におめでとうございます。今回は、最多のご応募をいただき、本当に喜んでいます。総数がただ単に多いから嬉しいというわけではありませんが、これだけ多くの方のエネルギーが絵本出版賞に集まったことに大いに感謝しております。

私は長年、出版業界にいます。出版業界にどっぷり浸かってしまうと、作家や他の業界の方が出版業界に対してどのような考えや思いを持っているのか分からなくなってしまうことがあります。

この絵本出版賞を通じて、多くのこれから絵本作家になりたいという方々にお会いしてきました。その中で、私が強く感じるのが“情報がない”ということです。

どうしたら絵本作家になれるのか? 本を制作したり、世の中に広めたりするのは、確かに苦しいことでもあります。このセミナーは毎回開催していますが、そのたびに『目からうろこでした!』とおっしゃっていただけます。

私はせっかく出版のチャンスをつかんだ皆さまには、ぜひ幸せな絵本作家になっていただきたいと願っております。そのためにこのセミナーを行っておりますので、ぜひお聴きいただければと思います。

成功できる絵本作家になるにはどうすればいい?

(前略)成功している絵本作家になるには、まず読者を意識した作品づくりが重要です。

イラストやストーリー展開の技術を日々磨き続けるのは当たり前のこと。さらに“どうしたらより読者に手に取ってもらえるか”を念頭に置いて作品づくりに励むことが必要です。

また出版した絵本を世の中に普及させるためには、まず自分自身で自分の作品をどんどん広めていこうという意識を持つことが大切です。売れている作家の中で、自分の作品を自ら売るのはやめようと考えている著者はいません。

“私は作るのが仕事で、売るのは出版社さんの仕事”という考えは適切ではありません。私が付き合いのある長く業界で活躍し続けている著者の中で、積極的に本を広める活動を自分ではしていないという人は一人もいません。

たとえ出版できたとしても初めての出版のときはまだビギナーです。その後、どんどん冊数を重ねていくうちにプロになっていきます。

「どのように広めればいいの?」と普及させるための手段や方法を今の段階でまったく知らないことは問題ではありません。知識はなくても、絵本作家として成功し続けるには、その意識を持つことが大事であることを覚えていただければと思います。

≪編集者とはどのように付き合えばいい?≫

“自分は作家であとのことはよく分からないから、全部編集者さんにお任せ”という考え方も絵本作家として成功し続けたいのであれば改める必要があります。絵本を出版するというのは、いわば編集者と作家の共同作業。初めて絵本を出版する作家は知識や経験がありません。編集者は、その部分をナビゲーションしてくれる存在ともいえます。

何をするにも業界に関する知識を得ることは重要です。“自分は作家だから何も知らなくていい”ではなく、絵本や出版業界とはどういうものなのかを学び、共にタッグを組むパートナーとして、編集者と信頼関係を構築していただければと思います。

     

幸せな絵本作家になる方法」の動画はこちらからもご覧いただけます。
絵本作家を目指している方、絵本出版をしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

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第6回絵本出版賞の応募受付が始まりました。
すでに多くの受賞者が幸せな絵本作家になるための道を歩み始めています。
あなたも同じようにデビューのきっかけをつかめるかもしれません。
応募はどなたでも可能。「ちょっと自信がない……」という方もぜひ積極的に投稿してください。
皆さまの力作が届くのを楽しみにしております。
第6回絵本出版賞 応募フォーム
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