絵本出版賞への応募を検討中の方へ 「応募のコツ」

応募について

2024/04/20

 

 

絵本出版賞の応募の際に役に立つ「応募のコツ」を紹介します。

 

1. 絵と文を交互に見直して完成させましょう

絵本は、絵と文字の掛け算で感動を伝えます。絵と言葉が響き合う、引き出し合うようなものを目指しましょう。

 

2. 説明的なものではなく印象的に

文は絵を説明するものではなく、絵もまた文を説明するものではなくそれぞれ印象的になるように描きましょう。五感を刺激したり、空想力を育むことを大切にしてください。

 

3. 絵本の最終ページは「オチ」か「余韻」

絵本の最後のページは、「読み終わった!」とスッキリするように、もしくは読者が余韻に浸れるように工夫しましょう。

 

4. 笑える、あるいは笑顔になるようなページ

真面目な絵本でも、笑顔になれたり、びっくりしたりするページがあるといいです。1ページごとに見つける楽しみを増やしたり、絵の要素にあそびを入れるのもおすすめです。

 

5. テーマを絞りましょう

テーマを明確に決めましょう。テーマが多いと表現がブレて伝わりにくくなってしまうので、ひとつに絞り、そのテーマに向かってお話が展開するように意識してください。

 

6. 何かに似ている絵本

あまり気にする必要はありませんが、あまりにも何かの本に似ていると真似したのではないかと思われてしまうことがあります。自分のオリジナリティ(作家性)が出せるようにしましょう。

 

7. 本気の作品で勝負

「ひとりの表現者が世界を相手にひとりで渡り合う」大げさに聞こえるかもしれませんが、絵本の出版は、そういう意味も含んでいます。子どもの情操を育み、豊かな時間を提供し、間接的に未来を作っていくのだという大きなイメージを持って作品を仕上げてください。

 

8. 赤ちゃん絵本、幼児用、大人向け絵本

絵本は読者層も様々。どの読者層に向けて作りたいか、意識することも大事です。

 

9. 用紙は厚すぎず、凸凹のないものを使う

紙に描く場合は、製版(スキャニング)しやすいように、凹凸のない、あまり厚すぎないものを使いましょう。デジタルで描く場合は、RGBモードでなくCMYKモードで描いてください。解像度は原寸で400以上(モノクロは600以上)にしてください。

 

10. 人に見てもらいましょう

もし可能なら、作品を作り込む前にラフや下描きを誰かに見てもらいましょう。ただ勢いで仕上げたものより、読者のことを考えて丁寧に作り上げたもののほうがいいものになるでしょう。思わぬ指摘が参考になることもあります。

 

11. 作品提出のしかた

ウェブ応募の場合は、絵本のイメージで見開きごとにデザインしたPDFを送ります。紙の場合は、原画をコピーし、見開きごとに文字を入れて(貼り付けて)送ります。審査員が作品の世界に入り込めるように、絵と文字を別々の紙に書かないことをおすすめします。

 

12. 結果発表のあとは

作品の講評を受けられる機会や、絵本の編集者と出会える機会をご用意する予定です。絵本を出版することになったら、そこから応募作に直しを入れることが可能です(直しを入れる方がほとんどです)。

 

ご応募、お待ちしています!